2023-01-01から1年間の記事一覧

60過ぎの勤務医が田舎町にセカンドハウスを建てる。(2) 「農地」とは?

妻が探してきた土地は、約23mX約124m(2900平方メートル、883坪)という超細長い「畑」。しばらく耕作されていない野原(草刈りはされている)でまわりの土地には太陽光発電の装置が一面に設置されていたりする、隣の細長い土地は荒れ地で近くの工場の従…

60過ぎの勤務医が田舎町にセカンドハウスを建てる。(1)職場の近くに家を建てよう。

突然ヘンな話になって申し訳ないが、こんなことにもなっている。これはまだ進行中のはなしなので、書けるところまで。現在進行形なので、かなりゆっくりとしか話が進まない。最終的に家が建たない可能性もまだある。 年をとるとセカンドハウスが欲しくなるも…

診断の客観性を対話型AIで担保する

対話型AI(私の場合はbing、というか、いつの間にかCopilot with Bing Chatに名称が変わっていた)とのつきあいは続いている。そのあいだにも医学的な知識を問う問題での対話型AIの有用性を示すネット記事をいくつか読んだ。私の中で、bingを使うことの利点…

超高齢社会における男女関係のマルチステージ化の一例

最近、在宅酸素を導入し、通院が困難だろうからと訪問診療にした患者がいる。 その患者の自宅を訪問すると、窓が大きく開かれていて、その小さめの庭にはよく手入れされた植木や草花とちょっと場違いなミニトマトが植えてあった。低い塀の先には畑、さらにそ…

コロナ後遺症(その2)咳と咽喉頭異常感症(迷走神経障害)

コロナ後遺症として咳、息苦しさと一緒に咽喉頭異常感症の症状を訴える患者さんは多い。治療として関わらなくても、いつも痰が絡んでいる感じを言ってくる人は多い。CTを撮影したときに「のどに何かありますよね」と聞いてくる人も一人だけではない。 咽喉頭…

勤務医のたそがれどき

勤務医も歳を取ったら徐々に「小さな仕事」に。働き甲斐も大事。 現在、自宅から山の上の方にある小さな病院まで1時間弱の道のりをマイカー通勤している。その間は、ポッドキャストかオーディオブックを聞いていることが多い。 ポッドキャストの一番のおすす…

メトホルミンはコロナ後遺症を抑制する。

メトホルミンファンにとって待望の論文が6月8日に出た。これがLancet (infectious diseases)に掲載されているのを確認した日の翌日は興奮で朝4時に目が覚めてそのまま眠れなかった。 COVID-19の患者にメトホルミンを投与すると後遺症の発現が抑えられるとい…

コロナ後遺症としての頻拍と神経障害(inappropriate sinus tachycardiaという病気)

いつも元気そうに振舞っている30歳代。コロナ感染後、咳とか息苦しさなどの症状がやっとなおったあとも頻脈と動悸があってつらいという。 彼女は、2~3の循環器内科の医院・病院をまわって、一通り検査をされた後 異常ない・少し脈が速いだけといわれて、…

対話型AIは診療に使える?(Bing AIに高トリグリセリド血症対応を聞いてみた。)

最近は、bing AIをただの検索ツールとして使っている。 自分としてはちょっと予想外の結果が出たので載せる。知っている人はこんなの常識だよと馬鹿にするかもしれないが。 中性脂肪とコレステロールが そこそこ高いが どうしたらいいだろうという質問である…

対話型AIは診療に使える?(実践編1)

どのようにbing AIを使えばよいかわからないというひとでも使ってみれば実感が得られると思う。実際に使ってみた例を示す。「対話型」なので ちょっと長いけど我慢して読んでね。 コロナ罹患後におしりの痛みと両下肢のしびれ、咳をしたときに両足に強い痛み…

対話型AIは診療に使える?(2)

対話型AIは診断において非常に重要である。そして資金のない田舎の小規模病院の質を大きく改善する可能性がある。 対話型AIは医療AIである。と言ってしまう。 医療AIで進んでいるのは画像診断の分野だろう。多くの画像を機械学習して診断の精度を上げる。使…

対話型AIは診療に使える?

対話型AIの出現は、資金もなく新しいシステムの導入など考えられないような地方病院で孤立しがちな医師の診療環境を大きく変える。 最近新たに総合診療をはじめた田舎の医者にとっては問診から診断や治療に結びつける方法が絶対的に欲しい。 以前勤めていた…